当院で扱っている予防接種及び料金(令和6年4月現在)

 予防接種は事前の予約が必要です(インフルエンザワクチンを除く)。お電話にてお問い合わせ下さい。

 なお、表に無いものも行うことが可能です(詳しくはお問い合わせ下さい)。

予防接種は原則自費となります。

※インフルエンザ予防接種が可能な期間は、概ね11月~翌年2月頃までです。

実施項目 金額
肺炎球菌 →詳細はこちら 肺炎球菌ワクチン(23価): 8,800円
肺炎球菌ワクチン(15価):12,000円
A型肝炎ウイルス 9,000円
B型肝炎ウイルス 7,500円
破傷風 3,000円
水痘ワクチン(帯状疱疹ワクチン)
 →詳細はこちら
8,800円
麻しん風しん混合ワクチン 10,500円
季節性インフルエンザ
(予約不要)
(1回目)5,000円
(2回目)3,000円

 予防接種は項目により自治体から助成金が出る場合がありますので、詳しくは各市町村窓口までお問い合わせ下さい。

高齢者肺炎球菌予防接種について

平成26年より、日本の65歳以上の高齢者に対し肺炎球菌ワクチンが定期接種化しました。下記は令和6年度の概要です。
令和6年度から定期接種の対象者が変わります。

実施期間 令和6年4月1日から 
対象者
  1. 接種日時点で満65歳の方(66歳の誕生日前日まで)(定期接種)。
  2. 60歳以上65歳未満の者であって、心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の
    機能に障がいがある人(厚生労働省令に該当する人)。
注意事項
  • 過去に一度も肺炎球菌ワクチン(23価)を受けたことがない方は市町村による助成が受けられる場合があります。
  • 接種時に予診票を忘れてしまった場合、予防接種及び助成金の利用が出来ない場合がありますので、ご注意ください。

接種希望の方はまずかかりつけの医療機関や当院にご相談ください。また、各市町村のホームページをご覧下さい。

肺炎球菌ワクチンの詳細

 肺炎球菌ワクチンは、上記の定期接種では肺炎球菌ワクチン(23価)が使用されます。もう一種類の任意接種(個人が希望し医師の判断により接種が可能なもの)である15価肺炎球菌ワクチンの2つの肺炎球菌ワクチンを併用することで、より高い肺炎予防効果が得られます。米国では2種類の接種を推奨されています。
 2つのワクチンの接種間隔は、既定の間隔を開けないと効果が充分に発揮されないおそれがありますので、詳しくは薬局窓口にて薬剤師にお問い合わせください。

ワクチン名 定期接種
肺炎球菌ワクチン(23価)

任意接種
肺炎球菌ワクチン(15価)
(沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン)
接種の種類 定期接種・任意接種(公費助成あり)
一部の疾患には保険適応あり
任意接種(公費助成なし)
接種の実際 定期接種は令和6年度から接種日時点で65歳の方のみ対象(66歳の誕生日前日まで)
(各市町村により異なりますが自己負担額は2,500円~4,000円前後となります)
自己負担は12,000円(保険外)
再接種 5年毎(5年以内では副反応の恐れあり) 不要

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹とは

 帯状疱疹とは、水痘〔すいとう〕ウイルス(帯状疱疹ウイルス)が神経節などに長く潜伏し、加齢やストレス、過労などが引き金となり免疫の低下などによりウイルスが再活性化し、初期症状としては、左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。この症状に由来して、「帯状疱疹」という病名がつけられました。

maruhoホームページより引用(https://www.maruho.co.jp/kanja/taijouhoushin/about.html)

 帯状疱疹の発症には加齢が大きく関係しており、日本人では、50代から帯状疱疹の発症率が高くなります。50代、60代、70代と発症率は増加し、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。
 帯状疱疹になった患者さん全体のうち、約7割が50歳以上です。しかし、残りの3割には20代~30代も含まれており、若い人でも発症する可能性があります。 なお、帯状疱疹発症率は年々増加しており、例えば60歳以上の年齢層では、1997年から2017年までの21年間で発症率が約1.5倍に増加していることが確認されています。

 水痘ワクチン(帯状疱疹と同じウイルス)を接種することで、免疫力を高めて、帯状疱疹を予防することもできます。また、帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛の後遺症の予防にもつながるといわれています。

 帯状疱疹の治療が遅れたり、治療しなかったりした場合には、顔面麻痺、神経痛、発熱や頭痛のような全身的な症状が現れることがあります。
 また、水痘・帯状疱疹ウイルスは、神経の流れに沿って障害をおよぼすことから、目や耳など感覚器の神経を傷つけると、視力の低下や難聴などを引き起こします。運動神経を傷つけると、腕が上がらなくなるなどの麻痺や、尿が出ない排尿障害などの合併症につながることもあります。これらの症状は障害や後遺症として残ることがあるので、注意が必要です。

 また、帯状疱疹に感染した人は、他の人へ帯状疱疹を感染させることはありませんが、水ぼうそうとして他の人に感染させる危険性を持っています。

 水痘ワクチン(帯状疱疹と同じウイルス)は2種類あります。当院でも2種類のいずれかを接種することが可能です。
治療中に飲んでいる薬によっては、ワクチンが推奨されない場合がありますので、詳細については薬局窓口にて薬剤師にお問い合わせください。

当院で取り扱いのある帯状疱疹ワクチンについて

ワクチンの種類 不活化ワクチン 生ワクチン
接種回数 2回(2か月後に2回目)、遅くとも6か月後までに 1回
接種方法 筋肉注射 皮下注射
料金 21,000円 8,800円